緊急地震速報受信ソフトウェアSignalNow Xの導入


このページは、 ストラテジー株式会社 の高度利用者向け緊急地震速報受信ソフトウェア(Windows 用無料版)SignalNow X のダウンロード・インストール・設定について解説しています。

最終更新日: 2020年06月13日








SignalNow Xの通報画面

1. SignalNow X のダウンロード


ダウンロードページをブラウザで開きます。


SignalNow Xの環境条件
SignalNow X の動作環境

推奨OSはWindows 10ですが、Windows 7およびWindows 8.1でも動作します。

.NET Framework 3.5 は Windows 7 までは標準搭載され、Windows 8.1 以降では搭載されていません。
Windows 8.1 および Windows 10 の環境では、.NET Framework 3.5 のインストールのページを参照してください。



SignalNow X のダウンロード


文書を読んだ上で2回所の「同意する」をチェックし、メールアドレスを2か所入力し、[ダウンロード]をクリックします。
下にSignalNowXのファイルのリンクが表示されるので、クリックします。





SignalNow X の保存

ダウンロードする SignalNow X のファイルは「保存」しておいてください。



これでダウンロードは終了です。

[インストール]に進んでください。
2. SignalNow X のインストール


インストールの準備

標準で「ダウンロード」フォルダに先ほどダウンロードしたファイルがあります。
エクスプローラで「ダウンロード」フォルダを表示し、「SignalNow...zip」ファイルをダブルクリックします。



「セキュリティの警告」が表示されたら、[開く]をクリックします。



圧縮ファイルの内容が表示されたら、「SignalNowX_Installer_1_0_0_0.exe」を(ダブル)クリックして実行します。



ユーザーアカウント制御ダイアログ

ユーザーアカウント制御ダイアログが表示されたら、[はい]をクリックします。



[SignalNow Xインストーラ]画面が表示されたら、[次へ]をクリックし、インストールを開始します。



文章を下までスクロールして、[同意する]ボタンをクリックします。



インストールするフォルダを選択します。
通常はこのままでいいでしょう。



[コピー準備]画面

  1. デスクトップにカエルアイコンを作成するときは、「デスクトップ上にショートカットを作成する」をチェックします。
  2. OSの起動時にSignalNow Xを自動起動させる場合は、「スタートアップにショートカットを作成する」をチェックします。
    後者は、後から設定する作業が非常に煩雑ですから、忘れずにチェックしておきましょう。

  3. 良ければ[次へ]ボタンをクリックします。



[完了]ボタンをクリックして終了です。


[設定]に進んでください。
3. .NET Framework 3.5 のインストール


.NET Framework 3.5 のインストールには2通りの方法があります。 自動インストールと手動インストールです。

自動インストールは SignalNow X の最初の起動時に自動的に始まります(推奨)。

手動インストールは SignalNow X の最初の起動の前に手動で行います。


A. 自動インストール


Windows 8.1/10では、.NET Framework 3.5 がインストールされてないと、SignalNow X の最初の起動時に以下のような画面が表示されます。

「この機能をダウンロードしてインストールする」をクリックします。



必要なファイルのダウンロードが始まります。



インストールが始まります。



インストールが正常に終了しました。

SignalNow X のアイコンを(ダブル)クリックして再起動してください。



「コントロールパネル」-「プログラム」-「Windows の機能の有効化または無効化」を開くと、 「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)」のチェックボックスが塗りつぶされた状態であれば、 インストールは成功です。

windows 10 では、「コントロールパネル」はスタートアイコンを右クリックして表示されるリスト中から表示できます。
CreatorsUpdate以降では、「スタート」 → アプリの一覧 →「Windows システム ツール」の中にあります。




B. 手動インストール


「コントロールパネル」-「プログラム」-「Windows の機能の有効化または無効化」を開くと、 「.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)」のチェックボックスが塗りつぶされていないとき、 このチェックボックスをマウスでクリックすると、インストールが自動的に始まります。
4. SignalNow X の設定


重要

version 1.4.0.0で設定を変更したときは、一度SignalNow Xを終了させて、変更内容を設定ファイルに保存するようにしてください。

明示的に手動でSignalNow Xを終了しないと、設定(の変更)が保存されないことがあります。
つまり、Windowsのシャットダウン時にSignalNow Xが強制終了されると、それまでの変更が保存されません。


SignalNow Xのアイコン
最初の起動

デスクトップ上に置かれたカエルアイコンを(ダブル)クリックして SignalNow X を実行します。



.NET Framework 3.5 未インストールの警告画面

Windows8.1 および Windows10 では、OS のインストール直後には .NET Framework 3.5 がインストールされていません。その場合には、SignalNow X の最初の起動で .NET Framework 3.5 未インストールの警告画面が表示されます。

.NET Framework 3.5 のインストール」ページに従って、 .NET Framework 3.5 をインストールしてください。



CodeSite Dispatcher セキュリティ警告

ログを出力するCodeSite Dispatcherに対するセキュリティ警告が表示されることがあります。
「プライベートネットワーク...」のみをチェックします。
[アクセスを許可する]ボタンをクリックします。



起動直後にこのホーム画面が表示されます。
このまま最初の設定を行いますが、SignalNow Xの起動時に必ずこの画面が表示され、右上の閉じるボタン[X]を押さないと自動では閉じません。これについては、後で設定ファイルを修正します
version1.0.3.0で、起動時に最小化するという専用のチェックボックスが実装されました。



[県庁所在地]ボタンをクリックして、現在地として指定したい都道府県を選択します。
残念ながら無償版のSignalNow Xでは、県庁所在地しか現在地を設定できません。

現在地を任意の場所に設定したい場合、このページを参照してください。



ポップアップ条件の設定

SignalNow X では、緊急地震速報を受信したとき、地震の規模によって、ポップアップするかどうか、 つまり通知するかどうかを指定することができます。

マグニチュードと震度を「or」または「and」条件で指定します。
  • マグニチュードとは、地震そのものの規模です。

  • 震度とは、観測点(現在地)での揺れの大きさを示します。

一般的に地震の規模である「マグニチュード」が大きくても、観測点(現在地)が震源から遠く離れていれば、 揺れの大きさである「震度」は小さくなります。つまり、震度は震源からの距離に大きく依存します。

or」条件とは、マグニチュードと震度のいずれか1つでも満たされれば、 ポップアップ/通知されます。
and」条件とは、マグニチュードと震度の両方が満たされれば、ポップアップ/通知されます。

実際の挙動
実際には、震度およびマグニチュードの値以外に、それぞれにチェックボックスがついているため、 Or条件またはAnd条件でのメイン画面のポップアップ判定は非常に複雑、かつユーザを惑わす仕様になっています。

And条件
1. 震度およびマグニチュードの両方をチェック
SignalNow Xの通報条件 and条件 1
例では、震度が3以上、マグニチュードが4以上でメイン画面が表示されます。
つまり、震度およびマグニチュードがそれぞれ判定され、両方とも 予想値が設定値を上回った場合にのみポップアップします。

2. 震度およびマグニチュードの片方だけをチェック
SignalNow Xの通報条件 And条件 2
例では、震度およびマグニチュードにいかなる値を設定しても、メイン画面は絶対に表示されません。
つまり、And条件では震度とマグニチュードの両方がチェックされていないと、設定値に関係なくポップアップされません。



Or条件
1. 震度およびマグニチュードの両方をチェック
SignalNow Xの通報条件 or条件 1
例では、震度が3以上か、または、マグニチュードが4以上でメイン画面が表示されます。
つまり、震度およびマグニチュードがそれぞれ判定され、いずれか一方だけでも 予想値が設定値を上回っていればポップアップします。

2. 震度およびマグニチュードの片方だけをチェック
SignalNow Xの通報条件 or条件 2
例では、震度3以上が予想されるとメイン画面が表示されます。
つまり、Or条件でチェックされていない項目があると、チェックされた項目だけでポップアップ判定が行われます。

なお、両方ともチェックされていないと設定値に関係なくポップアップされません。


通知精度の設定
精度の設定を行います。「1点観測データ」よりも「2点以上観測データ」の方が精度が高かまります。
通常、「1点観測データ」を選択すると早く通知されますが、精度が落ちます。



ボリュームの設定

報知音量の設定

[報知音量]スライダは廃止されました。
SignalNow Xの報知音はかなり大きく、最初にボリュームを設定しておかないと大変なことになります。

デスクトップ右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「音量ミキサーを開く」をクリックします。
まず左の「スピーカー」スライダを下までスライドさせます。
SignalNow Xの設定画面の右下の[REICサイン音]ボタンをクリックします。
音量ミキサーにカエルアイコン付きのスライダが現れ、一番下までスライドさせます。
次に「スピーカー」スライダを上までスライドさせます。
スピーカーから出力される音を聞きながら、「カエル」スライダを少しずつ上げて調整します。


通知音の継続時間

この設定も廃止されました。通報画面の左上にある[Sound OFF.](なぜか英語)をクリックするか、緊急地震速報の最終報を受信するまで停止しません。


以上で、重要な設定は終わりました。
右上の閉じるボタン[X]をクリックしてウィンドウを閉じます。


version 1.0.3.0で修正済み
起動直後にホーム画面を表示させない方法

初期状態では、起動直後にホーム画面が表示され、自動で閉じないので、これを修正します。
設定がすべて終わったら、いったんタスクトレー内のカエルアイコンを右クリック、「終了」をクリックして、SignalNow Xを終了させてください。
エクスプローラで「C:¥Users¥**USERNAME**¥AppData¥Roaming¥StrategyCorporation¥SignalNowX」フォルダを開き、「SignalNowX.cnf」ファイルをメモ帳で開きます。
一番下の行にある「EnableAutoIconic=0」を「EnableAutoIconic=1」に変更します。
そのまま保存してください。
5. SignalNow X の不具合・問題点


自由に現在地を設定できない
初期設定では、現在地は設定画面から都道府県庁しか設定できません。
無料の評価版とはいえ、北海道の稚内や東京都の八丈島などに住んでいる方には、あまり優しくない設計となっています。

現在地を任意の場所に設定したい場合、このページを参照してください。


SignalNow Xのボリュームの設定
通知音の音量をアプリ内から変更できない
SignalNow Expressと異なり、通知音の音量をアプリ内から変更できなくなっています。

通知音の音量を変更するには、音量ミキサーから行うことになります。


SignalNow X: 通常時の状態
SignalNow X: 接続待機中
SignalNow X: 接続断
この項目はversion 1.0.3.0で修正済み
接続が切れた後に自動的に再接続されない
PCからサーバーまでの経路の問題などで、接続が切れた場合、最大1時間後の接続チェックにより、回線断が検出されます。
このとき、アイコンが青ガエルに変化し、トレイアイコンのヒントが「再接続待機中 - 一定時間後、自動的にサーバー接続を行います。」に変化します。

しかし、現バージョンでは再接続が行われることは少なく、SignalNow Xの再起動しか解決策がありません。

これは、緊急地震速報という常時接続を前提としたソフトウェアでは致命的な問題です。


この項目はversion 1.0.3.0で修正済み
Windowsのスリープ/休止後、接続が復帰しない
Windowsがスリープや休止状態から復帰したとき、ネットワークが正常に復帰しても、SignalNow Xの接続は高い確率で復帰しません。

これにより、上記の「接続が切れた後に自動的に再接続されない」と同じ状態になり、SignalNow Xの再起動しか解決策がありません。

これは、緊急地震速報という常時接続を前提としたソフトウェアでは致命的な問題です。


速報履歴の問題
これは非常に限られた環境でのみ発生するものです。
SignalNow Xの速報履歴はデータベースで管理され、そのためにMidas.dllというライブラリを使っています。
もしPCにEmbarcadero社の開発環境がインストールされている場合、すでにMidas.dllが登録済みであるため、問題が起こることがあります。 というのも、同ライブラリはシステムに1ファイルしか存在が許されていないため、 SignalNow Xのインストールで導入された同ライブラリと衝突して、「MIDAS.DLLの読み込みエラー」が発生し、地震履歴が保存されないことがあります。


ログ出力の問題
これは上の問題と同様に非常に限られた環境でのみ発生するものです。
SignalNow Xはログ出力にCodeSiteというライブラリを使っています。
もしPC上で他のソフトが同ライブラリを使用していると、おそらくアプリとライブラリとの間の通信が衝突して、ログが出力されなくなることがあります。

参考
SignalNow Xのログを分かりやすく表示するツール: こちらからダウンロードして、 CodeSite File Viewerを利用してください。
ちなみに、SignalNow Xのログファイルは、「C:\Users\**USERNAME**\AppData\Roaming\StrategyCorporation\SignalNowX」 フォルダ内に、「SignalNowX_01.csl」から「SignalNowX_10.csl」というファイル名で存在します。